城戸 光政(きど みつまさ)
グラード財団の先代総帥。
ギリシア旅行中にアイオロスから赤子のアテナと射手座の聖衣を託され、アテナを自らの孫・城戸沙織として育て、聖衣も加工してヨーロッパの骨董品(アンティーク)に見せかけ聖域の目を欺いた。
また、アテナを守るために自らの非嫡出子(※アニメでは孤児)の男子百人を聖闘士候補生として世界の修行地に派遣した。
聖衣を手に入れて帰国した聖闘士達の中から偽教皇と闘える真の聖闘士を見つけること、射手座の黄金聖衣が本物であること、アテナが城戸沙織と名乗って存命であることを偽教皇に知らしめる目的で銀河戦争を企画するも、実施を見ることなく5年前(星矢たち孤児を世界各国に派遣してから1年以内)に他界。
原作では、百人の子供(全て光政の実子、星矢達)を大義のために生贄とする罪深さに懊悩するなど、業が深いながらも脆弱さから逃れられない人物として描かれており、一輝から真実を知らされた星矢達から一層怒りと憎しみを受ける(後に沙織から、エゴイズムではなく人類のための苦渋の選択だったと知らされてからは、星矢達の憎しみも薄らいだようである)。
アニメではアイオロスの意気に感じ最期の願いを快諾、幼少期のわがままな沙織を厳しく窘める、死後も霊となり彼女に星矢達に優しく接するように諭す、来るべき沙織や星矢達の戦いのため私財を惜しみなく投じて鋼鉄聖闘士の組織といった支援の体制を整えるなど、財力や権力に奢らず、正義と平和のために生きた高潔な人格者として描かれており、星矢達も「立派な人だった」と敬意を表している。
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