10~20年前に、「若者が映画の字幕を読めなくなっている」と話題になったことがある。だが、北郷教授によれば、いまの若者は、映画の字幕とテレビのテロップを別物と捉えているという。

「映画館でも、字幕より吹き替えのほうが人気があるということで、最初はビックリしたんですが、やっぱり本を読まなくなっていますからね。大学生でさえ本を読まなくなって、年間1冊2冊という人もいます。

 いまの若者は長い文章が苦手なんです。ネット上で活字を読んではいるんです。でも非常に短い文だし、じっくり読むというより、どんどん移ろっていく。