成田空港で滑走路歩くツアー開催、着陸も見学 開港以来初めて

 成田空港で21日、国内最長4000メートルのA滑走路を歩くツアーが開かれた。1978年5月の開港以来初めての実施で、参加した36人がアスファルトの路面を触ったり、寝転んだりと楽しんだ様子だった。

 滑走路運用前の午前4時半ごろ、バスから降りた参加者は約30分かけ、滑走路南端を約500メートル歩いた。点灯する航空灯火や排水機能を高める溝、航空機のタイヤ痕などを確かめた。ジャンプしたり、手を大きく広げたりと、思い思いのポーズで記念撮影した。午前6時過ぎには、滑走路から約150メートル離れた場所で、A滑走路の到着1番機など3機が着陸する様子を見学した。

 参加者は応募のあった673人から抽選で選ばれた。茨城県つくば市の公務員、糸賀正典さん(38)は「普段絶対に歩けない場所で、いい経験になった」と話し、長男で小学2年の朔太郎さん(7)は「飛行機は大きくて迫力があった」と喜んでいた。

 企画した成田国際空港会社の担当者は「飛行機に乗るだけでなく、空港そのものを楽しみたいというニーズの大きさの表れを感じた」と話した。今後、定期的に実施する方向で検討する。

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