性的なことばを音読させ「おいで」と抱きしめる…高専准教授が性暴力 被害にあった10代女子生徒、軽すぎる処分に怒り
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e366c761c71d9ede37e1a114fbd0cf45a968cee
福島高専(福島県いわき市)の女子学生に不適切な指導を行ったとして、暴行容疑で書類送検されていた同校の40代男性X准教授が3月29日、不起訴処分となった。
ニュースではX准教授が「アカデミックハラスメント」をおこなったと報じられていたが、体を触られたり性的なことばを言わされたりする性被害にあっていた。
被害を受けた女子学生・さくらさん(19歳・仮名)によると、高校3年の夏に学校に被害を訴えたが、X准教授は「訓告」という口頭注意処分で終わり、その後も学校に残った。PTSDを発症したさくらさんは、退学せざるをえなくなった。
「証拠が残りづらい犯罪は、日本の法律と本当に相性が悪く、適切な結果にならない事も多いと思います。ですが、相性が悪いからといって、諦めなければいけない問題なのでしょうか?」
「法律に怒ってもしょうがないのかもしれません。でも、どこにこの怒りや悲しみをぶつけたら良いのでしょうか」
さくらさんはPTSDの治療の過程で、自分がされた被害を1カ月ほどかけて物語のようにしてまとめた。さくらさんの許可を得て、手記の一部を引用する。
●研究室はさくらさん一人だった
2020年春、さくらさんは福島高専(5年制)の3年生になった。クラス担任はX准教授。高1の頃から面識があり、面倒見がいい印象はあったものの、深い付き合いではなかった。
高3から新たにプレセミナーが始まった。ひとつの研究室に最大5人の生徒が所属して、週に一回研究・発表をするもので、さくらさんは「厳しいけど力がつく」と評判だったX准教授の研究室に決めた。その翌週、所属研究室が発表され驚いた。X准教授の研究室はさくらさん一人だったのだ。
「クラスは40人ほどいて、プレセミナーは10つの研究室に分かれます。X先生の研究室に入ると言っていた友達もいたので、驚いたのですが、今から変えられないし、しょうがないかなとそこまで気にしていませんでした」(さくらさん)
プレセミナーでは、毎週ミシェル・フーコーの哲学書を20ページずつレジュメにまとめて発表することになった。性的なことばが頻出するものだったが、授業で使うのならしょうがないと思った。
生徒はさくらさん一人なので、毎週発表をしなければならない。毎回、X准教授から厳しく指摘され、プレセミナーの前はいつも「今日は怒られないかな、大丈夫かな」と不安な気持ちになった。そうして迎えた5回目のプレセミナーで、性的なことを尋ねられた。
<<<いつも通りにレジュメを発表して、内容の振り返りに入る。
欲望についての説明を聞いていると、「男は胸が大きい女性を見ると、生理現象、勃起とかが起こる。そんな感じでなるのが欲望だよ。僕は女性についてはどうかわからないけど、さくらさんもなるでしょう。良い身体つきの男性を見たりすると、エッチなこと考えない?」「どんなときに、エッチなこと考える?」と言われた。
は?何言ってるんだろうと思ったが、授業の一環だと思い、ぐっと気持ちを抑えた。
X先生は、良い先生だ。私はもう何度も、先生に相談させてもらっているが、先生はそのたびに的確な答えをくれて、私は凄く気持ちが軽くなる。そして、どうでもいい話に付き合ってくれたり、自分の時間を削ってまで、人の事を考えてくれるとてもいい先生だ。
この質問には何か理由があるんだろう。私が理解する力がないから、例を使って分かりやすく説明してくれたのかもしれない。そう思い、これ以上踏み入れられたくなくて、ただ笑った。(手記より)>>>
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