ドイツ各州の政府代表からなる連邦参議院は20日、ドイツ国内の電車やバスなど公共交通機関が6月から月額9ユーロ(約1200円)で乗り放題になる期間限定チケットの関連法案を可決した。
ガソリン価格高騰を受けた連邦政府による負担軽減策の一環だが、気候変動対策で自動車ユーザーを電車利用へと誘導する狙いもある。

6~8月の3カ月間、各事業者が紙や電子形式で発売する月額9ユーロのチケットを買えば、誰でもドイツ全土の地下鉄や都市内鉄道、バスなどを利用できる。都市間をつなぐ高速列車ICE(インターシティー・エクスプレス)などは対象外だが、ローカル線を乗り継げば国内全土を旅行することも可能だ。交通機関の減収分の穴埋めとして、連邦政府が計25億ユーロ(約3370億円)を各州に拠出する。

https://mainichi.jp/articles/20220521/k00/00m/030/177000c