富坂) ええ、そうです。南シナ海の問題は、この半潜水型海洋プラットフォームが上海から出発したときから始まっている。技術が伸びていくのと同時に、中国が海に存在感を高めているのは連動していたりします。

高嶋) 確かに尖閣の問題も、あの辺の海底にかなりの資源がありそうだとわかったときから「俺の海だと!」と中国が言い出したという話ですよね。

富坂) 意外とないみたいですけどね(笑) フレアがずっと出ていますが、石油や天然ガスが出たという形跡はないそうです。

高嶋) 石油掘削には相当深く掘るわけでしょう?

富坂) そうです。もっと深いところまで掘れるようになってきているので、今注目されているのはアマゾン沖、そういうところまで掘れるのではないかと。中国はこれまで掘れなかったところまで掘れるぐらいに技術を伸ばしていこうという野心を持っていますよね。

高嶋) そんなような技術を持っているのなら、セウォル号の引き上げは朝飯前と。

富坂) まあそうですね。技術を受けてやれるというところまでなっているわけですよね。いろんな意味で世界一という言葉が好きなので。ビルでも世界一をいいのかなと思いつつも建てたがりますよね。橋とか。潜水記録も、どこまでの深海に行けるとかは積極的にやっています。

高嶋) セウォル号のときは普通ちょっと気がはやるとね、上からただ釣り上げちゃおうと思うじゃないですか。そうすると腐食しているから壊れるかもしれないということで、下から持ち上げるような技術。それを中国がやっているとは思わなかったですね。なかなか気を使ったやり方をしている。恐れ入りました(笑)

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