杉田水脈氏への賠償請求棄却 「ネットで中傷」教授ら訴え 京都地裁

 自民とうの杉田水脈(みお)・衆院議員にインターネット上で中傷されて名誉を傷つけられたとして、牟田和恵・大阪大名誉教授ら4人が、杉田氏に計約1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が25日、京都地裁であった。長谷部幸弥裁判長(菊井一夫裁判長代読)は、請求を棄却した。

 原告は女性研究者4人。2014~17年度、「ジェンダー平等社会の実現に資する研究と運動の架橋とネットワーキング」とする研究で、日本学術振興会から1755万円の科学研究費(科研費)助成を受けた。

 訴状などによると、杉田氏は18年3~7月、自身のツイッターや、出演したネットテレビ番組で、原告らが科研費を不正使用したように疑わせる発言をしたり、慰安婦問題を扱った研究を「捏造(ねつぞう)」「日本の国益を損なう」と中傷したりした、としている。

 慰謝料やツイッター上での謝罪文掲載を求め、19年2月に提訴していた。
https://mainichi.jp/articles/20220525/k00/00m/040/102000c