被告は過去7回交通違反 法廷で読み上げられた父親の心情

ことし3月、名古屋市瑞穂区で、修了式後の女子児童が死傷した事故の裁判が始まり、検察側は、男が「爪切りの爪を捨てようとわき見運転していた」と指摘しました。

起訴状などによりますと、名古屋市千種区の無職 藤川幹人被告(51)は、ことし3月、車を運転し、瑞穂区田辺通の交差点に赤信号を見過ごして時速50キロで進入。

修了式後に下校していた女子児童2人をはねて、1人を死亡、1人に大けがをさせた過失運転致死傷の罪に問われています。

27日、名古屋地方裁判所で開かれた初公判で、藤川被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

続く冒頭陳述で、検察側は「被告人は過去に7回の交通違反があり、事故直前、爪切りの中の爪を、車内のごみ箱に捨てようと脇見運転しながら交差点に進入した」などと指摘。

また、検察側は亡くなった女児の父親の心情を読み上げました。

「犯人に対しては『人殺し。娘を返せ。返せ。返せ。返せ』。犯人を許すことができません。法が許すなら死刑を求めたいです」

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/56005