村上春樹、ビートルズの名盤『ラバー・ソウル』を初めて聴いた当時を振り返る「それ以前には存在しなかった種類の音楽だった」(TOKYO FM+)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b069a553c5e4fd7443d894d8b0b8970a7e01307

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMの音楽番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。5月29日(日)の放送は「村上RADIO ~ラバー・ソウルの包み方~」をお届けしました。

(中略

<オープニング曲> Donald Fagen「Madison Time」

LP『ラバー・ソウル』(Rubber Soul)は、1965年12月に発売されました。僕はそのとき16歳でしたが、このレコードが出たときのことをよく覚えています。そして、その音楽はすごく新鮮に耳に響きました。なんていうのかな、それは、それ以前には存在しなかった種類の音楽だったんです。そして今聴いても、まったく古びていません。同じように新鮮です。今日はいろんな人のカバーで、この素晴らしいアルバムを楽しんでください。

今日は英国盤LP『ラバー・ソウル』の曲順に従ってかけていきます。

というのは、オリジナルの英国盤は14曲入りなんですが、アメリカのキャピトル・レコードはそこから4曲を削除して、別の2曲を付け加えて発売するという暴挙に及んだからです。だからアメリカ盤と英国盤とでは内容が違っています。そのことは、またあとでちょっと話しますけど。

(以下略