『SPY×FAMILY』アーニャはなぜ級友を魅了する? ヒエラルキーに無頓着な異邦人として存在感を考察

※本稿はアニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京系)の「MISSION:7 標的の次男」ならびに原作コミックス2巻までの内容を含みます。ご注意ください。

 2022年5月22日、Twitterで「ダミアニャ」という言葉がトレンド入りを果たした。
これはアニメ『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)で描かれた、超能力少女アーニャと、彼女に特別な感情を抱くようになったクラスメイトのダミアンの姿から生まれた造語だ。

 国家の行方を左右する作戦「オペレーション〈 梟 ストリクス 〉」を遂行するため、凄腕スパイ・黄昏がつくった擬似家族。
孤児院から引き取られ、スパイ(父)と殺し屋(母:ヨル・フォージャー)の娘となったアーニャは、名門・イーデン校に見事入学し、
ミッションのターゲットである国家統一党総裁、ドノバン・デズモンドの息子である、ダミアンに接近するのだった。

 ダミアンも、あるいは東国の大手軍事企業「ブラックベル」のCEOを父に持つ少女、ベッキーも、最初こそアーニャを小馬鹿にしながら、
間もなく、彼女が持つ不思議な魅力に惹きつけられていく。本稿では原作コミックをもとに、その経緯をまとめつつ、理由を考察したい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e69484bd2dcf6cf0bffc3e4dee2a4cf4df406c0