中国で日本発のキャラクターが大ブレーク中だ。
中国語検索サイトのデータを調べたところ、サンリオの悪役キャラ「クロミ」が米ディズニーの人気キャラ「エルサ」や「ミッキーマウス」を大きく上回る注目を集めていることがわかった。同社も「想定外」という人気の秘訣は、SNS(交流サイト)を通じて中国の若者文化に浸透したことだ。

「庫洛米都有毒(クロミ中毒)」「可愛的睡不着覚了(かわいすぎて眠れない)」――。中国SNS・微博(ウェイボ)には熱烈なつぶやきが並ぶ。クロミは「マイメロディ」のライバルとして2005年に登場したウサギのキャラクターで、黒い頭巾の小悪魔的な雰囲気が特徴だ。

火付け役になったとみられるのが、21年1月に中国語版ティックトック「抖音(ドウイン)」に投稿された1本の動画だ。1400万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーの天才小火竜さんがクロミなどのキャラをイメージした衣装で踊る約11秒の動画で、274万回の「いいね」を集め、7万回以上シェアされた。「中国は若者のコミュニケーションに占めるSNSの役割が極めて大きい」(アクセスブライトの柏口之宏社長)といい、影響力は甚大だ。

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