世界中で大人気のバトルロイヤルFPS『Apex Legends』。そのスマホアプリ版となる『Apexモバイル』が、5月18日にリリースされた。革新的なモバイルFPSに見えるものの、実態としては、ゲームを利用して出会いを求める「出会い厨」の巣窟となっているという。
出会い厨だらけの「Apexモバイル」
「Apex Legends」は3人1組でチームを組み、最後の1チームとなるまで銃撃戦によって生き残ることを目的としたゲーム。山田涼介や本田翼など、有名人などがハマっていることを公言しており、eスポーツとしての競技性も評価されている。
これまではPC版やCS版のみで配信されていたが、とうとうスマートフォンユーザーが参戦できるように。ゲーム性は若干異なるものの、基本的な仕組みは同じであり、新規ユーザーの獲得が期待できるだろう。
ところがリリース直後から、とある問題が露呈。同ゲームには全体チャットの機能があり、不特定多数に声をかけられるのだが、そこには《女性の方フレンドお願いします!》《女の子かもん》といった文言が。つまり、異性との出会いを目的としたプレイヤーが跋扈してしまったのだ。
普通にゲームを楽しみたいプレイヤーたちは、そんな光景に対して、《Apexモバイル出会い厨がチャットに湧くようになったクソが》《エペモバも出会い厨ばっかりいるんやけど…そういう奴はTinderやりなさいよ》《チャット欄がVC求める出会い系で溢れかえってたのでそっと閉じた》と萎えてしまっている。
出会い系としての『荒野行動』
とはいえ、モバイルゲームはユーザー層の問題なのか、出会いを求める人が多くなりがち。とくにその代表的なものが、中国企業が開発したスマホ版バトルロイヤルゲーム『荒野行動』だ。
「Apexモバイル」がリリースされる遥か以前から、同ゲームは出会いを求めるプレイヤーの温床だった。出会い厨のメッセージが飛び交う様子は、純粋なプレイヤーにとってはまさに地獄絵図。チームを組んでプレイすること、手軽にボイスチャットをつなげることなど、いろいろな要素が組み合わさった結果なのだが、良くも悪くも独自の文化圏を築き上げている。
ちなみに「Apexモバイル」のリリースによって、PC版やCS版から移行しようとする人の姿も見られた。しかし操作性が難しいこともあり、挫折するパターンがほとんど。このままいけばまったく別のユーザー層となりそうなので、やはり「荒野行動」の二の舞になるのかもしれない。
本気でモバイルFPSを極めたい人にとっては、肩身の狭い世界になりそうだ。
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