任天堂株「爆買い」で大株主になった、
サウジアラビア皇太子の「ヤバい狙い」
6/1(水) 7:02配信

5月18日付で関東財務局に提出された「大量保有報告書」が、にわかに注目を集めた。

「大量保有報告書は上場企業の株式を発行数の5%を超えて
保有する場合に提出が義務付けられるもの。
今回は『パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)』なる組織が、
任天堂株の5.01%を取得したことを届け出ました。
合計で約651万株、取得価格にして約4100億円という
『爆買い』ぶりが話題になったのです」(株式評論家の藤本誠之氏)  

任天堂の他にも、カプコンを約6%、
コーエーテクモホールディングスを約5%など、
今年に入ってPIFは日本のエンターテインメント銘柄を買い漁っている。
これだけのカネを動かせるとは、どんなファンドなのか。

「PIFはサウジアラビアの政府系ファンドで、オイルマネーを原資に
約6000億ドル(約77兆円)もの金額を運用している。
率いているのは、同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子(36歳)。
石油依存型経済から脱却すべく、観光地の整備や純投資などの改革を次々と打ち続ける一方、
'18年にサウジのジャーナリストが殺害されたと見られる事件では、
米政府から首謀者として名指しされた人物です」(全国紙経済部記者)  

そんないわくつきの人物が、なぜ日本のエンターテインメント業界の株に目をつけたのか。  
「サルマン氏は皇太子昇格以前からアニメやゲームへの造詣が深く、
アラブ地域での振興を目的としてアニメーターやゲームクリエイターの育成も行ってきた。
日本の声優にも、相当詳しいと言われています。
そんな彼にとって、マリオやポケモンを筆頭に数多くの知的財産を保有する任天堂は垂涎の的。
大株主として、今後はアラブ諸国での積極的な展開など、
自身の要望を次々と提案していくのではないでしょうか」(同前)  

トーブ(サウジの民族衣装)を着たマリオが登場する日も近いのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9efeee83c071573063414c742a1df89e64f43d97