https://gigazine.net/news/20220531-terra-luna-2-0-crashing/
2022年5月上旬に価格が暴落しエコシステムが事実上崩壊した「Terra(LUNA)」が、5月28日に「LUNA 2.0」として再開しました。しかし、すでにピーク時から大きく下落しており、幸先の悪いスタートを切ったと報じられています。

ドルと連動するとされていたステーブルコインのTerraUSD(UST)は5月に入り、ドルとのペッグが維持できなくなって価格が暴落し、同時にTerraUSDの裏付けとなっていた仮想通貨のLUNAも下落しました。

大暴落の後、復興計画を策定するなどして再生を模索していたLUNAの開発企業・Terraform Labsは5月28日に、新たなブロックチェーンを開始したことを発表しました。

これに伴い、元の仮想通貨は「Terra Classic」「Luna Classic」と呼ばれるようになり、今後新しいブロックチェーンで発行される仮想通貨がLUNAとなります。投資家は、この新しいLUNAを「Terra 2.0」もしくは「LUNA 2.0」と呼んでいます。なお、新しいLUNAではステーブルコインの仕組みはもう使われていないとのこと。

Terraform Labsは、価値が事実上なくなったLuna Classicの所有者への補償として、LUNA 2.0の無償配布、いわゆるエアドロップを行いました。また、世界最大の仮想通貨取引所Binanceをはじめ、Bybit、Kucoin、Huobiなどの仮想通貨取引所が、相次いでLUNA 2.0の取り扱いを発表するか、または取り扱う予定を明らかにしています。

不死鳥を意味する「Phoenix-1」と名付けられたブロックチェーンで始まったLUNA 2.0ですが、発行直後から価格が乱高下しています。仮想通貨相場のチャートを提供しているCoinMarketCapによると、LUNA 2.0は発行直後に19.53ドル(2500円)を記録した後に一時4ドル(約510円)を切り、約80%下落しました。記事作成時点では、9ドル(約1150円)台で推移しています。