怒涛のダメ出しが始まった…
オンライン会議での情けない姿を見てしまった日以降、恵美さんは「夫の仕事への取り組み方が気になって仕方なくなってしまった」とのこと。
「上司や部下への物言いにはじまって、メールの文面や報告書の書き方まで、すべて夫の仕事ぶりをチェックせずにはいられなくなってしまったんです」
しかも、夫のミスを見つけては
「その言い方はロジカルじゃない」
「文章の書き方がヘタすぎて相手に伝わらない」
「そんな文書を見せられても私なら受け取らない」
などと、まるで上司のようにダメ出しをしたという恵美さん。
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「もっと仕事ができる夫に成長してほしかったし、私なら夫のよき指導者になれるスキルとキャリアが備わっているという自信がありました」
はじめのうちは、夫のほうも「アドバイス、ありがとう」「僕ももっと頑張らなきゃね」などと、恵美さんに笑顔で答えていました。
夫婦の収入が逆転した結果
ところが、管理職への昇進を機に、恵美さんの収入が夫より格段に上回ることに。夫婦内で収入格差が歴然としはじめた頃から、風向きが明らかに変わりました。「家事や育児もきちんとこなしている私より、仕事しかしていないのに稼ぎが少ないって、どういうこと？」という夫への思いが苛立ちとなり、恵美さんの夫に対する言動に表れるようになったのです。
「それだけの稼ぎしかなくて、悔しくないの？」
「一生、そうやって社畜のままでいるつもり？」
「もっと家事や育児をサポートできて当然のお給料の額だよね」
などと以前にも増して、夫に強く当たるようになった恵美さん。
