初期天皇の実在性

初代神武天皇から第25代武烈天皇までの実在性については、諸説ある。

第二次世界大戦後の考古学及び歴史学においては、初期天皇は典拠が神話等であるとみなされ、その実在性は疑問視されていた。

しかしながら現代でも神武天皇、第10代崇神天皇、第15代応神天皇が特に研究対象として重視された[注釈 1]。


初代神武天皇以降を実在とする説

第10代崇神天皇以降を実在とする説

第15代応神天皇以降を実在とする説

第26代継体天皇以降を実在とする説

戦後の歴史学界では、『古事記』や『日本書紀』における6世紀以前の記述は、不正確な伝説であると解されていた。

このため、6世紀前半に在位したと考えられる第26代継体天皇の実在は確実と考えられるものの、それ以前の天皇については、雄略天皇を別として、武烈天皇までは実在の可能性が薄いという見解がある。

また継体天皇以前の天皇を実在とみなす学説であっても『日本書紀』の編年を事実とは認めないことがほとんどだが、継体天皇以降は書紀その他の史料に伝えられた在位年数などの数値はかなりの程度史実とみなされている

(継体天皇の即位年について書紀を信頼するかは説が分かれる。また継体崩御から第29代欽明天皇の即位までの間の編年は伝承自体に諸説がある他、欽明天皇から第33代推古天皇までは記紀の間に最低1年〜数年程度のズレもあるが、継体天皇以降はほぼ史料的価値が認められている)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7#%E7%AC%AC10%E4%BB%A3%E5%B4%87%E7%A5%9E%E5%A4%A9%E7%9A%87%E4%BB%A5%E9%99%8D%E3%82%92%E5%AE%9F%E5%9C%A8%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AA%AC