https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202205/0015337416.shtml

コカ・コーラが明石に大型物流拠点 ロボットで自動化推進、7月稼働

コカ・コーラボトラーズジャパンは27日、明石工場(兵庫県明石市)内で完成した大規模自動物流センターを報道陣に公開した。埼玉に次ぐ同社2カ所目の大型物流拠点。兵庫、大阪両府県内に向けて、缶やペットボトルを詰めたケースを年間約8千万個出荷する。7月に稼働予定。

 名称は「明石メガDC」。3階建て延べ床面積3万3千平方メートルで、約155億円をかけて整備した。約100人の雇用を見込む。

 明石工場を含む全国の全17工場からコカ・コーラなどの飲料を集荷。両府県内の営業拠点約30カ所で、仕分けなど人が行ってきた作業を段階的に集約、自動化する。

 保管・出荷能力は、埼玉の拠点と並び国内最大級。年間約8千万ケースを専用トレーラーで運び出す。

 この日は、稼働に先立ち一部の機能を公開した。施設内にはレールが張り巡らされ、その上を段ボール製のケースが分速200メートルで目まぐるしく移動。アームロボットが、大小さまざまなケースをきびきびとつまみ上げ、パレットと呼ぶ台に積み上げた。

 これまでフォークリフトで行っていたトレーラーへの積み込みも自動化。パレットがレールから押し出され、次々にトレーラーの中に吸い込まれていった。

 同社は、埼玉と明石の2拠点を基幹的に運用し、物流の効率化を進める。