女子学生の比率を3割にし、多様性のあるキャンパス環境を作ることは東大の悲願だ。
しかし、22年度の一般選抜における女子の合格者は593人で全体の19・8%。
合格者の女子比率が20%だった21年度を下回った。

 東大は、女子学生が増えないのは、女子の志願者が増えないことが理由だとしてきた。
しかし、22年度の一般選抜で、第1段階選抜の合格者は1930人で、前年を172人上回った。
それでも、2次試験をクリアできた女子の合格者は減少した。
背景にあるのは2次試験における数学の難化、と話すのは、駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一氏だ。

「一般的に男子に比べると、女子は数学が苦手な受験生が多いことから、数学が大幅に難化した2次試験で苦戦したのでしょう」

 21年度の東大入試では、数学が易化したことにより、女子の躍進につながった。22年度は逆の傾向が見られたということだ。

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20220313/se1/00m/020/002000d