相模原市は、一般ごみとして廃棄された電子機器などから、昨年1年間に金と銀をそれぞれ15キロほど取り出すことに成功した。リサイクルの意識を高めてもらおうと、金のレプリカを市役所1階に30日まで展示している。

 市は4年前からプラントメーカーと共同で、ごみの焼却過程で貴金属を回収する方法を研究している。南清掃工場では高温の砂で燃焼すると、多くは灰やガスになるが、電子機器などに含まれた貴金属は燃え残り、底に砂と混じって積もるという。

 昨年は金、銀で計約3700万円相当を回収。市はこの収益を施設の維持管理に充てるといい、沼田好明工場長は「限られた資源をリサイクルできた意義は大きく、SDGsの推進にもつながる」と話している。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20220604-OYT1T50095/