東京国税局の59歳の職員が、車の中で妻を殴って鼻の骨を折るなどの大けがをさせたとして逮捕されました。職員は妻に対する別の傷害の罪で起訴されていて、警視庁はDV=ドメスティックバイオレンスが日常的に行われていた疑いがあるとみて調べています。調べに対し、黙秘しているということです。

逮捕されたのは、東京国税局の税務相談官で東京 小金井市の武藤静城 容疑者(59)です。

捜査関係者によりますと、ことし1月、車の中で50代の妻の顔を数十回にわたって殴り、鼻の骨を折るなど全治およそ2か月の大けがをさせたとして、傷害の疑いが持たれています。

武藤職員は空手の有段者で、ことし4月にも自宅で妻に暴行を加えて内臓破裂などの大けがをさせたとして傷害の罪で起訴されていました。

妻は病院を受診した際「空手の稽古中にけがをした」と説明していましたが、医師がけがの状態を見て不審に思い、警視庁に通報したということです。

病院で事実と異なる説明をしたことについて、妻は「夫から稽古中にけがをしたとうそをつくよう指示され、本当のことを言えなかった」と話しているということです。

警視庁は、DV=ドメスティックバイオレンスが日常的に行われていた疑いがあるとみて、詳しいいきさつを調べています。

職員は調べに対し、黙秘しているということです

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220605/k10013658221000.html