天皇、皇后両陛下は5日、滋賀県甲賀市で開催された「第72回全国植樹祭」の記念式典に皇居・御所からリモートで出席された。陛下はおことばで「美しく豊かな水が生まれる活動が、滋賀の地から全国へ、そして世界へ広がり、将来の世代へとつながっていくことを願います」と述べた。
毎年各都道府県の持ち回りで行われる全国植樹祭は、陛下の主要な地方公務の一つ。新型コロナウイルスの感染拡大により、リモートでの参加は2年連続となる。今年は、御所の車寄せに大型ビジョンを備えた車両を設置して現地とつないだ。
式典では、陛下が皇后雅子さまとスギやトチノキなど、滋賀にゆかりのある苗木を植え、クロマツやコウヤマキなどの種をまいた。これらは後日、滋賀に移植されるという。陛下は、現地の会場で手伝いをした緑の少年団に「どうぞ、これからも緑を守り、育てる気持ちを大切に持ち続けてください。くれぐれも体に気をつけて、実り多い学校生活を送ってください」と語りかけた。
陛下はおことばで、地球環境を守るうえで森林の重要性はますます大きくなっているとし、「健全な森林を育み、木々を木材として循環利用しながら、次の世代、また次の世代へと引き継いでいくことは、私たちの果たすべき大切な使命であると考えます」と述べた。
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