東京電力福島第1原発事故で避難した住民らが国の過失責任を追及した訴訟4件の原告計約4千人のうち、既に110人以上が亡くなっていたことが5日、弁護団への取材で分かった。4件について最高裁は17日、上告審判決を言い渡す。事故から11年が過ぎ、高齢化の進む原告らは最高裁の判断が早期救済につながればと期待を寄せる。

 17日に判決があるのは、国や東電に賠償を求めた約30件の同種訴訟のうち、福島、群馬、千葉、愛媛の各県の地裁に提訴された4件。東電への賠償命令は今年3月に確定した。高裁段階で結論が分かれた国の責任の有無に関し、最高裁が統一判断を示す見通し。
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