お好み焼きとどう違う? 幻の「パンチ焼」、新潟県でひそかに復活:朝日新聞デジタル
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甘じょっぱくて茶色い醬油(しょうゆ)赤飯、すっきり味の生姜(しょうが)醬油ラーメン、焼きそばに特製ソースをかけたイタリアン……。新潟県長岡市民のソウルフードは数多い。
中でも40代以上の郷愁を誘うのが「パンチ焼」だ。一時は東北、関東へもその名をとどろかせたが、平成になって消えた「幻のソウルフード」。それがいま、県内4店で復活している。
考案したのは、冷凍食品製造業「ピーコック」(長岡市)創業者の故・塚本勝美氏。静岡県浜松市出身で、プロボクサーを目指し米国へ。生活費を稼ぐためマクドナルドでアルバイトしたのがきっかけになった。
「日本で和風ファストフードショップを始めよう」。浜松の実家に戻り、実験店を開いた。提供したのは「懐かしいお祭りの味」。鉄板でたこ焼き、お好み焼き、焼きそばを作り、評判を呼んだ。知り合いだった総合スーパー「長崎屋」の社長から「長岡市に出す店でやってみないか」と声をかけられた。
最盛期には東日本で150店に
オープンは1971年5月。JR長岡駅前に開業した長崎屋の地階と7階にテナントで入った。テイクアウト専用で座席はなし。食べたければ立ち食いで。マクドナルドが東京・銀座に日本1号店を開く2カ月ほど前のことだった。手軽さが受け、学校帰りの学生らに爆発的に売れた。
さらに、ショッピングセンタ…
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