福島第1原発事故処理費、底なし

東京電力福島第1原発事故。事故処理費用はいくらかかるのか。国は、廃炉・汚染水対策8兆円、損害賠償7.9兆円、除染4兆円、中間貯蔵施設1.6兆円の計21.5兆円と試算している。しかし、廃炉や放射性廃棄物の最終的な処理の行方が見通せないために金額が膨らむことが確実視されるうえ、この他にも注がれる「原発事故処理マネー」が存在する。

 2011~20年度に支出された東日本大震災の復興関連予算は38兆6029億円で、「原子力災害からの復興・再生」に充てられた費用(7兆1934億円)は全体の18・6%を占める。このうち東電に費用を請求する除染や中間貯蔵施設整備にかかる費用(約4・9兆円)を除くと、約2・3兆円になる。約2・3兆円には、原発避難者の帰還環境整備などに使われる福島再生加速化交付金4867億円のほか、原発事故の風評被害対
https://mainichi.jp/articles/20220305/ddm/010/040/001000c