https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/64400?display=1

今回、アメリカが主催し、中南米諸国の首脳らが出席するはずの「米州首脳会議」に異変です。
本格的な議論が始まる直前にメキシコ大統領が欠席を発表、何があったのでしょうか。

記者
「ロサンゼルスの会場前は着々と準備が進んでいますが、議論が深まるかどうか、直前になって雲行きが怪しくなっています」

今回で9回目の米州首脳会議。北米と中南米諸国の首脳らが参加し、およそ3年に1回開かれますが、アメリカでの開催は1994年の初回以来となります。


中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に中南米から参加する国が相次ぐなど中国の影響力が増す中で、アメリカにとって重要な外交場面の1つ。
主要な議題のひとつは、バイデン大統領の就任後、中南米から急増するアメリカへの移民希望者の対策です。
この会議に合わせ、メキシコ南部では6日、ここ数年で最大規模のおよそ6000人もの移民希望者の集団がアメリカへ出発していますが、こうした中…

メキシコ ロペスオブラドール大統領
「首脳会議には出席しない」

アメリカと国境を接し、移民問題では協力が不可欠な中米メキシコのロペスオブラドール大統領は、討議が始まる2日前に欠席を表明。
アメリカが社会主義国であるキューバと反米左派政権のベネズエラ、ニカラグアについて、
「民主的ではない」として招待しなかったためだとしています。

アメリカの説明は…

ホワイトハウス ジャンピエール報道官
「独裁者は招待しない原則を貫くべきとバイデン大統領は考えています」

メキシコは大統領の代わりに外相が会議に参加し、本人は来月、訪米するということですが、
ホンジュラスやボリビアの首脳も欠席、代理が出席する見通しです。
中間選挙を11月に控え、各国との協力関係をアピールしたいバイデン大統領にとっては痛手となりそうです。