1000社超が被害か ウェブページのデータ消した疑いで派遣社員の男を逮捕 勤務先とトラブルか

 名古屋市のウェブ制作会社のサーバーに不正に侵入し、美容院や旅館などのホームページを閲覧できない状態にしたとして男2人が逮捕されました。一時、1020社のホームページが閲覧できなかったということです。

 電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕されたのは、岐阜県大垣市の派遣社員の男(34)と、名古屋市中村区のエンジニアの男(34)です。

 警察によりますと、2人は去年11月、愛知県あま市のインターネットカフェにあるパソコンから、ウェブ制作会社(中村区)のサーバーに不正に侵入し、11時間かけて、この制作会社が管理している美容院や旅館、整体、薬局の4社のホームページのデータを削除して閲覧できない状態にした疑いがもたれています。

 一時、愛知県や福岡県など全国1020社のホームページに影響が出て、飲食店の予約ができないなどの被害があったということです。

 削除されたデータの復旧費用などウェブ制作会社の被害総額は、およそ4500万円に上るとみられています。

 2人は容疑を認めていて、警察は、主導的な立場だった派遣会社の男が、エンジニアの男に指示していたとみています。

 派遣会社の男は5年ほど前、被害にあったウェブ制作会社の業務を請け負っていて、警察は、なんらかのトラブルがあったとみて調べています
https://news.yahoo.co.jp/articles/79920c898b1512e14f1c97d450e4b85e36ecd2d6