部活動地域移行、最大の課題が見過ごされている。生徒の健康を、誰がどう守るのか?
中学校の部活動が今後、地域主体になっていく見通しだ。
昨日(6月6日)、スポーツ庁の有識者会議は、
部活を学校から地域のスポーツクラブや民間団体などに移すための対応策をまとめた提言を
室伏広治長官に提出した(FNN記事など)。令和7年度末を目途に移行する目標だ。
こうした部活動の地域移行をめぐって、報道では
1)保護者負担の増加の問題(指導料や生徒の送り迎えなど)
2)地域移行の受け皿がある地域とない地域があること
(地域移行は本当に進むのか、指導者は確保できるのか)
の2点が中心に扱われている(たとえば、NHKの解説記事5/31)。
だが、最大とも言える課題、問題が十分に扱われていない。
それは、地域移行した場合、むしろ、生徒の負担がもっと重くなるのではないか、という点だ。
というのも、数年前に聞いたことだが、すでに一部の部活を地域移行しているある地域では、
平日の18時以降は保護者主体で学校の体育館を借りて活動しているが、21時頃まで熱血指導が続いているという。
https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20220607-00299715