日本銀行の黒田東彦総裁は8日、他の主要中央銀行と同様に日銀は為替レートを金融政策の目標にしていないと述べた。

  総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)主催のイベントで、日銀は金融緩和によって新型コロナウイルス禍からの景気回復を支え続けなければならないとの考えを示した。発言内容はあらかじめ録音されていた。

  総裁は、日本のインフレは主にエネルギー価格の上昇によってもたらされていると指摘。日銀はインフレ目標を安定的に達成してはいないため、金融緩和はこれまでのところ半分しか成功していないとの認識を示した。

  その上で、しばらく時間がかかるかもしれないがインフレ目標を達成できることを強く確信していると述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-08/RD5H2IDWLU6A01?srnd=cojp-v2