「金玉落としの谷」静岡の山中にいまも 珍名の由来とは
張春穎
2018年4月2日08時02分

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 その名はなんと「金玉(きんたま)落としの谷」。静岡県菊川市の山中に現存するという。単なる珍名か、それとも本当に恐ろしい場所なのか。気になって仕方ない。住民に案内してもらうと、そこには、この地を愛する人たちの千年に及ぶ物語があった。


 県道から外れ、狭い山道をひたすら登ると視界が開けた。一方は山の頂、反対側は深い谷。高低差はざっと約50メートル。一帯は国指定重要文化財の横地城跡で、標高約100メートル、長さ1.5キロに及ぶ天然の要害だ。
 山道にぽつりと立つ木の柱には堂々と「金玉落しの谷」の文字。「本当にあるんだ」。恐怖どころか、うれしさがこみ上げた。

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