「臆病でラフな日本と勇敢な韓国」ブラジル人記者が明かした“日韓の違い”。「どちらが得るものが多かったかは明白だ」

「絶対に勝たなければいけないタイトルの懸かった試合ではない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/088d20f132d13f2ee6df972eac41628f217cfb36

今回のブラジル代表のアジア遠征は、前半と後半で大きく色合いが違っていた。ソウルでの明るく、軽妙で、スピーディーでゴールの多い前半。そして東京での寒く、重く苦しく、痛みの伴う後半……。

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 韓国は立ち上がりすぐに失点したものの、前半はほぼブラジルと互角に戦っていた。ただし41分にネイマールにPKを入れられた時から、急に緊張が解けたかのように崩れてしまい、最終的は1-5という結果になった。

 ただ、私の感想としては、そこまで大敗する内容のチームではなかったと思う。韓国の唯一の得点、ファン・ウィジョのゴールはゴラッソだった。パウロ・ベント監督がポルトガル人だからかではないだろうが、“ポルトガル風”のゴールだった。

 一方、日本は全員守備と度重なる危険なファウルで、ブラジルを抑え続けた。大量失点はしなかったが、得点も生まれなかった。枠内シュートは1本もない。いくらゴールを守っても、シュートを決めなければサッカーでは永遠に勝つことはできない。
 
 韓国は勇敢に戦い、劣勢でも10人で守ることもなければ、決して暴力的なファウルは使わなかった。そのため、ブラジルに好きなようにされ、失点を重ねたが、この試合はそれでも構わなかった。

 これは絶対に勝たなければいけないタイトルの懸かった試合ではない。かといって、ただの興行的な親善試合でもない。ワールドカップを見据えての試合だ。この時期の代表戦にはある重要な意味合いを持つ。W杯に向けての自国の問題を炙り出すためのもの、学びの場所だ。勝敗は関係ない。