米国Amazonは、2021年の「ブランドプロテクションレポート」日本語版を6月9日公開した。模倣品を販売する悪質業者の新規出品アカウントの開設を阻止した件数は250万以上で、20年の600万以上から減少した。「模倣品犯罪対策チーム(Counterfeit Crimes Unit)」が米国や英国、EU(欧州連合)、中国で提訴、告発した犯罪件数は600件以上で前年比300%増となり、300万点以上の模倣品を突き止めて差し押さえた。

模倣品の差し押さえは、受注から配送の一連業務のAmazonのフルフィルメントネットワークに模倣品を発送する試みを阻み、ブランドオーナーや捜査機関と協力して模倣品業者の倉庫や拠点を発見して閉鎖させたことも含む。模倣品や詐欺など不正から「Amazonストア」を保護するため、21年は9億ドル(1203億円)以上を投資。機械学習のサイエンティストやソフトウェア開発者、専門調査員など1万2000人以上が取り組んだ。

ブランド保護ツールの有効性が向上し、Amazonにブランド登録したオーナーからの有効な権利侵害の報告件数の平均は前年から25%減少した。今年も、(1)ストアを保護する強力で効果的かつ積極的な対策、(2)ブランドオーナーと協力してブランドを保護する業界屈指のツール、(3)悪質業者の責任追及――の3つの戦略に注力する。さらに4つ目の注力分野として、顧客に対して正規品だけを購入すべき理由の啓発と支援も始めている。

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