青木さやか「容姿いじり」に傷ついていた 和田秀樹と語る「いじめ」との境界線
■客の笑いに傷ついた
──お笑いライブの舞台で、お客さんから笑われたときに傷つくこともあったそうですね。
青木:例えば容姿をいじられたときにお客さんが笑うということは、お客さんがいじりに共感したということですよね。
それに対して傷つくことが多かったです。
笑いって共感なので。多くの人が私のビジュアルをそう思っているんだとか、
私の発言をこう思っているんだとかっていうことを、笑いが起きることで気づかされるということがありました。
和田:元々はお笑い志望じゃなかったんですよね。
青木:そうなんです。だけれども自分から入っていったのだから、つらくてもやらなきゃみたいにも思っていましたね。
和田:僕は関西(大阪)出身だから、「吉本(興業)に入って笑われたい」っていうのが関西人にとっての憧れでした。
青木:私は全く憧れていませんでしたね(笑)。
和田:笑われたくてお笑いの世界に入る人と、そんなのは関係なしに芸人が憧れの職業だと思って入った人では、だいぶ違うのかなと思います。
青木:むしろ(いじられることを)求めている方もいるのでは。私自身もお笑いの世界で誰かをいじることはありました。
もちろん誰も傷つかないように言ったつもりだけど、相手を泣かせてしまったこともあるし、謝りに行ったこともあります。
「こんなことで傷つくの」と思ったこともあるけれど、その人の感じ方によるかもしれない。後で後悔しました。
和田:そうですね。いかなる理由で入ろうが、いかなるパーソナリティーであろうが、
いざやってみたらきついと感じることはあると思います。出身はどちらですか?
青木:愛知です。
和田:僕は関西出身だから、いじるのが親愛でした。
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