居酒屋「竹取御殿」「柚柚〜yuyu〜」を運営していたアンドモワ株式会社が、2022年4月6日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けました。負債総額は800億円。
さらにアンドモワの保証債務を含めて550億円の負債を抱えていた株式会社ApeXも連鎖して倒産しました。ApeXはレストラン「GLEAM」「ぷらっと」などの運営をしていました。
アンドモワは、コロナ禍の2020年6月に全店舗を休業して従業員のリストラを行っていましたが、オミクロン株の出現で事業環境は改善しませんでした。時短協力金が切れたタイミングでの倒産となったのです。
居酒屋を中心に飲食店の需要は回復しておらず、今回の大型倒産は序章に過ぎない可能性があります。

ワタミの代表取締役会長兼社長である渡邉美樹氏は、コロナ禍のいくつかのインタビューで「居酒屋を中心とした外食の需要はもう回復しないだろう」といった旨の発言をし、店舗の退店を急速に進める意向を示しました。当初、需要はいずれ回復すると予想しており、退店よりも店舗を別業態に転換する戦略をとっていました。撤退へと舵を切ったのです。
特に宴会需要の回復は鈍く、協力金なしに店舗を継続するのは困難です。

中小企業コンサルタントの筆者が若者たちの声を紹介します。

「僕もバイトしてましたが、そもそも居酒屋の酒なんて詐欺ですよ。あんな原液をチョロっと入れただけの、原価なんてゴミですからね。」(団体職員/男性)
「居酒屋のメニューは高すぎだと思います。たとえば、冷やしトマト一個で400円、枝豆10個程度で300円、冷奴450円、ポテト500円とか。お酒も高いと思います。まさにボッタクリ価格ですよね。普通のサラリーマンがなぜあんな高いものを頼めるのか不思議でなりません。」(会社員/男性)
「この世の中の大半の居酒屋は金儲けしか考えず、安酒と冷凍食品をぼったくり価格で客に提供しているのが現実です。このコロナ禍で多くの人が「居酒屋なんていらないじゃん!?」って気づいている傾向にもあると思います」(飲食店アルバイト/男性)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2ad6b9e02f54935869b5bfe6ec8741f8ea7867e1?page=1