【独自】山の所有者激怒「間伐」のはずが…ヒノキ6000本“勝手に”伐採 災害リスクも
https://imgur.com/zoSg5FD.jpg
https://imgur.com/9cVorRY.jpg
https://imgur.com/GmmOMJW.jpg
https://imgur.com/cBHsGF4.jpg
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000257322.html

始まりは去年6月、安池さんが所有する山を整備し、「山崩れの防止」や「水を蓄える」ことを目的とした静岡市森林組合からの提案でした。
静岡市森林組合:
「森林の公共的な責任が果たせていない状況にあるので、やりましょう」

組合側は、倫成さんに山の4割の木を伐採する「間伐」を提案しました。
倫成さんはおととしにも、組合の提案で山の別の場所で間伐を行ったことがあり、日光が程よく地表に届いて、森の質が良くなることを実感。同じような工事だと思い、今回の計画に賛成しました。

静岡県が事業を管轄。ほとんどの費用は補助金で賄われ、伐採は静岡市の森林組合が行うことになりました。
この2者と所有者の兄の倫成さんの3者で協定を締結し、去年7月にプロジェクトは動き出しました。
しかし、今年1月、現場を見た倫成さんは、次のように話します。

山林の所有者・安池倫成さん:
「本当にびっくりしました。切られてしまった山を、どのように再生していくのか。本当に途方に暮れている状況です」
現場に広がっていたのは、以前に行われた間伐とは、全く異なる光景でした。

静岡県は、次のように話します。

静岡県中部農林事務所・山田達司農山村整備部長:
「(Q.50メートル幅の伐採について)あれが、なんでああいうふうになったか、今一つはっきりしないですが、
それは(伐採した)森林組合の内部のなかの話になるが。推測ですが、意思疎通がうまくいってなかったのかと」
名指しされた静岡市の森林組合は、取材に対し、こう答えました。

静岡市森林組合:
「本数で4割伐採の仕様を満たすように、伐採幅を広げるような、追加伐採を行ってしまいました。組合の認識不足で、指示したものです」

静岡県と森林組合は、事前に所有者に伐採方法を伝えず、所有者の意向と異なる整備が行われたことを認め、謝罪しています。