日本の大動脈といえる、東名高速道路は、2019年で誕生から50周年を迎えました。日々、利用する高速道路は通行区間に応じて料金が徴収される仕組みです。

 しかし、日本における道路行政の基本方針は、「道路の通行費は無料」です。それは自動車専用道でも同じですが、実際には、多くの自動車専用道が有料化されています。なぜ、無料化されないのでしょうか。

それは「有料道路は、借金をして作ったから。借金を返却するために料金を徴収している」というのが理由となり、根底にあるのは、1956年(昭和31年)に施行された道路整備特別措置法です。

 戦後から、ようやく10年という当時の日本は貧しく、増加する自動車をさばくための自動車専用道を建設するお金がありませんでした。

 そこで、「借金をして道を作り、利用者の料金で返済する」という仕組みを作ったのです。それを道路整備特別措置法といい、「借金を返し終えれば、基本方針のとおりに、無料で道路を公開します」というが「償還主義」です。
高速道路の無料化は実現する? 東名高速が誕生50年でも無料にならない理由とは | くるまのニュース
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