男女交際を巡って脅迫を受け、自殺を図り下半身不随になったとして、八戸高専(青森県八戸市)の20代の元男子学生と両親が、脅迫した同級生の父親と、同校を運営する国立高等専門学校機構(東京)などに約2億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、青森地裁は10日、父親と機構に計約1億8500万円の支払いを命じた。

 鈴木義和裁判長は判決理由で、同級生の父親の脅迫が自殺未遂につながったと認定。自分の息子の交際相手の女性が、以前に付き合っていた元学生から性的暴行を受けたと思い込み、メールやSNSなどで脅し「強い恐怖感や今後の人生に対する絶望感を抱かせた」と指摘した。

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