路面電車どうしの追突事故 原因は漫然運転 鹿児島市交通局

11日朝、鹿児島市の市電の停留所で路面電車どうしの追突事故があり、乗客3人が軽いけがをしました。
追突した電車の運転手は「ぼーっとしてしまっていた」と話しているということで、鹿児島市交通局は運転手の漫然運転が事故の原因だったとしています。

鹿児島市交通局などによりますと、11日午前8時前、鹿児島市鴨池の「郡元」の停留所で乗客を降ろしていた鹿児島市電の路面電車に別の路面電車が追突する事故がありました。

停車していた電車にはおよそ10人、追突した電車にはおよそ60人の乗客が乗っていて、このうち追突した電車に乗っていた3人が首や腰の痛みなどの軽いけがをしたということです。

追突した電車の運転手は「ぼーっとしてしまっていた」と話しているということで、鹿児島市交通局は事故の原因を運転手の漫然運転だったとしています。

「郡元」停留所には異なる路線が乗り入れていて、追突された市電は2系統で「郡元」が終点でしたが、追突した市電は1系統で「谷山」から「鹿児島駅」方面に向かうところでした。

この事故の影響で、鹿児島市電は1系統の「郡元」から「騎射場」の間の上下線で、2時間半ほど運転を見合わせていました。

鹿児島市交通局は「この度の人身事故で多くの利用者にご迷惑をおかけして申し訳ありません。このような事故を起こさないよう今後、いっそう注意してまいります」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220611/5050019010.html