米中の覇権争いが続く中、「IPEF」が13カ国で発足

https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220610-2364516/

日本はIPEFをてこに米国のTPP復帰を切望

 米バイデン大統領は、新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の発足を宣言した。

東南アジアへの影響力を強める中国を念頭に、自由で公正な経済秩序をインド太平洋地域に広げることが狙い。


ただ、自由貿易協定(FTA)のような関税撤廃に踏み込まないため、対米貿易を拡大したい東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国などにはメリットが少ないだけに、IPEF参加国が一致結束できるかどうか不透明だ。


 自国優先主義を掲げていた米トランプ政権(当時)は2017年、環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱。米国がTPPから抜けてインド太平洋地域への関与が弱まった間隙を突くかのように、貿易やインフラ投資などで中国が頭角を現した。