>>137
有名なのは東進ハイスクールや東進衛星予備校を擁する現役予備校「東進」の、「東大特進」である。模試での成績優秀者は、林修など人気講師の授業をほとんどタダ同然で受講できる。

実際、前出の鉄緑会出身東大医学部生の座談会に集まった全員が、東進の特待生であり、東進の合格者数にもカウントされていた。

同様のしくみが、ほかの塾や予備校にもある。臨海セミナーの「東大ゼミ生」、早稲田アカデミーの「東大必勝冬期合宿」、駿台予備学校の「東大数学全問完答のためのストラテジー」と呼ばれる短期講座などだ。

 鉄緑会、SEG、平岡塾、MEPLO、エミール、Y-SAPIXなどの「中高一貫塾」で鍛えられた生徒たちが、高2や高3になって模試で良い成績をとり、「お客さま」として各塾の「おいしいところ」をつまみ食いし、その代わりに「東大合格1」をばらまくのである。

その結果、奇妙なことが起こる。