与党、過半数確保に黄信号 左派連合が大躍進の勢い―仏下院選:時事ドットコム
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【パリ時事】フランス国民議会(下院、定数577)選挙は12日、第1回投票が行われ、即日開票された。世論調査によると、4月に再選されたマクロン大統領を支える与党連合が最大勢力の座を維持するものの、過半数の289議席を獲得できるかは不透明な情勢だ。左派連合は、議席を大幅に増やし最大野党勢力となる見通し。
マクロン氏は、2期目に実現を目指す定年退職年齢の引き上げを含む年金改革が、有権者の不評を買った。ロシアのウクライナ侵攻などによる物価高騰を背景に、左派連合を主導する急進左派「不屈のフランス」創設者のメランション氏は、最低賃金引き上げを主張して支持を広げた。
BFMテレビが報じた世論調査会社の推計によれば、19日の決選投票後の与党連合の予想議席数は260~295。346議席前後だった改選前から、大きく減らすことになりそうだ。
一方の左派連合は改選前、主要構成政党である不屈のフランスと社会党の合計で45議席だったが、160~210議席に躍進すると予想されている。メランション氏は大勢判明後の12日夜、支持者らを前に「大統領の党は敗北した」と主張。決選投票に向け「不幸をもたらすマクロン氏の計画を拒絶しよう」と呼び掛けた。(2022/06/13-07:15)