【独自】給与未払いで“スト”の高校「天引きした教職員の所得税や住民税2年以上支払わず」和歌山県が行政指導
教職員への給与未払いが問題となった和歌山南陵高校で給料から天引きされているはずの教職員の所得税や住民税が2年以上支払われず県が行政指導をしていたことが分かりました。
和歌山県日高川町の私立「和歌山南陵高校」では教職員の給与から天引きされ学校側が国などに支払う住民税が2019年7月から所得税が2019年9月から、それぞれ2年以上にわたって支払われず県が去年11月に学校法人に対し行政指導をしていたことが分かりました。
学校法人の代理人弁護士は「把握しておらずコメントは差し控える」としています。
和歌山南陵高校を巡っては、4月分の給与の未払いなどを理由に5月に教職員がストライキを起こし授業が行われませんでした。その後、4月分の給与は支払われたものの、5月分の給与の支払いも遅れました。授業は通常通り行われていますが、和歌山県は静岡県にある学校法人に対して「経営体制を見直すように」などと文書指導したということです。
一連の事態について、末松文部科学大臣は遺憾の意を示しました。
また、和歌山南陵高校の硬式野球部の主将だった元生徒の男性に対して、野球部の総監督も務めていた小野和利理事長が、「お前がキャプテンだからこんな問題が起きるんだ」「どうせ頭も悪いからテストの点数も悪いんだろ」などと約40分間暴言を浴びせられ転校を余儀なくされ精神的苦痛を受けたとして、小野理事長と学校法人を相手に566万円の損害賠償を求めて提訴する方針です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72fa579fff673f8212815d802e48ed89a8f172ec