「アマゾン」の荷物配送 フリーランスのドライバーら労組結成
2022年6月13日 19時35分

ネット通販大手「アマゾン」から荷物の配送を委託された下請け会社と契約を結ぶフリーランスのドライバーが、契約の見直しを求めて労働組合を結成し、下請け会社と委託元の「アマゾン」に長時間勤務の是正などを求めていくことになりました。

労働組合を結成したのは、「アマゾンジャパン」から配送を委託された神奈川県にある1次や2次の下請け会社と、それぞれ業務委託契約を結ぶフリーランスのドライバーおよそ10人で、13日に都内で会見しました。

それによりますと、ドライバー1人当たりの担当地域が広がるなど、去年の夏ごろから運ぶ荷物が増加し、一日の勤務が13時間に上り、休憩をとることも難しい状況が続いているということです。

割り当てられた荷物は断ることはできず、会社からはアプリを通して配送先を指示されるなど、業務の指揮や命令を受けているとして、業務委託契約から雇用契約に見直して長時間勤務の是正や残業代を支払うことなどを求めています。

労働組合では、下請け会社だけでは対応が難しいとして、ドライバーと直接の契約関係はないものの、委託元の「アマゾンジャパン」にも実態の把握と待遇の改善を求めるということです。

支援する弁護士によりますと、「アマゾン」の荷物を運ぶフリーランスのドライバーが労働組合を結成したのは初めてだということです。

ドライバーの50代の男性は「フリーランスの契約ですが、運ぶ荷物の数を自分で決めることはできません。働く環境を改善してほしい」と話していました。

※略※

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220613/k10013670331000.html