大阪地検特捜部に逮捕され、その後の裁判で無罪が確定した「プレサンスコーポレーション」の元社長・山岸忍さん。
国家賠償を求めた裁判が13日始まり、その胸の内を語りました。
(山岸忍さん)「この裁判に望むことはひとつです。検察が誤った原因は何であるのか。公平で公正な判断をしていただきたいと。これにつきます」。
検察の不当な捜査を明らかにしたいとする山岸忍さん。なぜ、このような裁判を起こすこととなったのでしょうか。
山岸さんが大阪地検特捜部に逮捕されたのは、2019年12月。
学校法人・明浄学院をめぐる21億円もの横領事件で、学院の元理事長らと共謀したという疑いでした。
事件当時、山岸さんは大阪の不動産会社「プレサンスコーポレーション」の社長でした。
裁判の争点は、山岸さんが横領の計画を知っていたかどうか。
山岸さんの元部下は、検察の調べに「山岸さんが横領と認識していた」と供述しましたが、大阪地裁は「検察官の聴取で供述が変わった可能性を否定できない」と指摘し、山岸さんに無罪を言い渡しました。
(山岸忍さん)「もう少しきちっとした捜査、取り調べをして欲しかった。客観証拠をきちっと見てほしかったなと思います」「丁寧な捜査をして欲しかったなと」。
その後、大阪地検が控訴を断念し無罪が確定。ただ、山岸さんはこの間に、上場企業社長の地位など多くを失いました。
2022年になり、山岸さんは、検察の捜査は不当だったとして、国に7億7000万円の賠償を求め提訴。
13日の第1回弁論で「検察が元部下らを脅してうその供述をさせたことで、莫大な経済的損失を負った」などと主張しました。
つづき
https://news.yahoo.co.jp/articles/5319d0982efc50b8e3405c069a9c8cf9cf05bbbc