駅前の一等地にナス・トマト... “無断”野菜畑に「禁止、撤去を」

取材班が向かったのは、愛知・名古屋市。

百貨店や高級ホテルなどが立ち並ぶJR名古屋駅前で目撃したのは、ナスやミニトマト。
駅前の超一等地に現れた“野菜畑”。
ナスやトマト、ピーマン、トウモロコシなどの夏野菜が実り、
さらにはホウレンソウの仲間のビーツやアロエといった変わり種が、ずらりと植えられている。

名古屋市は、植樹帯では個人で野菜などを栽培することは認められておらず、
道路交通法に違反するおそれがあるとして、6月初めに撤去を促す看板を設置した。

野菜畑を作った男性(70代)「(ここは何年前からやっている?)ここは2年ぐらい前。
あまりにもゴミが多くて草が生えている。1銭も金もらってない」

取材班は、この場所を管理する、名古屋市の河村市長に直撃取材。
野菜畑の撤去について、話を聞いてみた。すると...。

名古屋市・河村たかし市長「そんな水くさいこと言ったらいかんですよ。
そもそも歩道とかそういう物は、市民のためにある。トマトもうまいということになれば最高じゃないですか。なんでいかんの?」

意外なことに、無許可の野菜畑を容認する意向を示した。さらに、こんな発言も。

名古屋市・河村たかし市長「(市長としては今後は見守る?)いやいや、応援していきたいですわ。
名古屋中の歩道にずっとトマトが植えられていたら楽しい。スイカなんか特に最高だぞ」

この発言からおよそ5時間後、現場では、新しい看板が貼り付けられた。
新たにつけ替えられた看板には、「この野菜を植えた方はご連絡ください」との文字が。

午前中に立てられていた看板にあった「撤去」の文字は消えていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b350c57798b029abca6ceaadbe8a075493e67eec