ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は14日、「ロシアが戦争を終わらせたいのなら、交渉のテーブルに着かなければならない」と求めた。「露軍を止めるかどうか決められるのはプーチン露大統領だけだ」とも述べ、停戦にはプーチン氏との直接会談が必要だとの考えを改めて示した。

ウクライナ大統領府が、ゼレンスキー氏とデンマークメディアとのオンライン記者会見の内容を発表した。ゼレンスキー氏は、「ウクライナ抜きでウクライナに関する交渉を行うことは不可能だ」とも語った。ロシアとトルコの外相が8日、ウクライナの穀物輸出問題について、ウクライナの頭越しに協議したことを批判した発言とみられる。
 一方、ウクライナ東部ルハンスク州の要衝セベロドネツクなどでは14日も露軍の攻勢が続いた。露国防省が、工業地帯などで抗戦を続けるウクライナ兵に投降を要求し、残留する住民の退避に向けた回廊設置を一方的に発表するなど、ロシア側は完全制圧を視野に入れ始めている。
 ウクライナのウニアン通信によると、ウクライナの国防次官は14日、「必要としている兵器で米欧から受け取ったのは10%のみだ。努力しても米欧の支援なしでは戦争に勝てない」と述べ、兵器供与を加速するよう米欧諸国に訴えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6757417811d929afebefc59332f7a8b923ab1dbb