ロシアのエネルギーで西側「自滅」、中国と好対照=ロ外務省報道官

[ロンドン 15日 ロイター] - ロシア外務省のザハロワ報道官は15日、記者団に対し、同国からのエネルギー供給に関して「中国は自国に必要なことを理解しており、自ら自分の足を撃つことはしていない」とした上で、「西側諸国は自分の頭を自分で撃っている」とあざけった。中国がロシアからのエネルギー受け取りを増やしているのとまったく対照的に、西側諸国がシベリアの石油・天然ガス油田からの輸入を自ら制限しようとしていると指摘した。

ザハロワ氏は、ロシアと中国の戦略的連携のおかげで両国の不和を狙う西側のたくらみに抗することができている一方、米国やその欧州の同盟諸国はロシアとの関係を壊したと批判した。ロシアからのエネルギー供給は着実に拡大しているとも強調した。

欧州連合(EU)については、ロシアのエネルギーと決別しようとすることで「自滅的」な道を選んでいると指摘。ロシアの外交努力は既に、欧米やカナダからアジア、アフリカ、旧ソ連諸国に方向を変えているとも表明した。

中国中央テレビ局(CCTV)によると、同国の習近平国家主席は15日、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、両国がそれぞれの中核的利益や、国家主権や安全保障などの主要課題で互いに支持を続ける意向を強調した。

https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-west-idJPKBN2NX05C