ロシアによるウクライナ侵攻を機に、北欧のフィンランドとスウェーデンが
軍事的な中立の立場を離れて北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請しました。
両国にとって歴史的な転換点とも言われ、歓迎ムードが広がりました。
そこに、異を唱えて関係国を驚かせた国があります。中東の大国トルコです。
なぜトルコは難色を示すのでしょうか。背景には何があるのでしょうか。

 「前向きには考えていない」。エルドアン大統領の発言が飛び出したのは、
北欧2国が加盟申請に向けて動いていた5月13日だった。

 「スカンディナビアの国々はテロ組織のゲストハウスのようだ」
と強い言葉でも牽制(けんせい)。その後、両国の政府関係者が協議のため
トルコを訪れる予定については、「彼らは説得に来るというが、
わざわざそんな手間をかける必要はない」と突き放した。

 21日にはエルドアン氏がフィンランドのニーニスト大統領、
スウェーデンのアンデション首相と相次いで電話で会談。
「テロ組織」に対する具体的な措置を強く求めた。
https://www.asahi.com/articles/ASQ613HRTQ50UHBI02Z.html