1000万円の詐欺被害を防いだとして、茨城県警境署は、JA岩井・岩井南支店(坂東市矢作)に感謝状を贈った。

 荒井誠支店長(49)らによると、5月27日午後、女性客(78)が1000万円の定期預金の解約に来た。

窓口の女性職員が内部規定に従って使途を聞くと、女性は「言えない」の一点張りだった。

別の支店で会議中だった荒井支店長が連絡を受け、電話で話すと、女性は「息子が会社のお金をなくした」と説明。

「詐欺ではないか」と諭したが、女性は「詐欺でもいいから解約してほしい」と食い下がった。

やり取りを近くで聞いていた別の女性職員が機転を利かせ、JAのデータを調べて女性の家族に電話。
家族が女性を説得した。

7日に菊池俊彦署長から感謝状を受け取った荒井支店長は「普段から詐欺に注意しており、支店全体でうまく連携できた結果」と話した。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220615-OYT1T50208/amp/