ビル・ゲイツ「ワクチンは“奇跡”なのに、逆のことを言う人がいるのは驚きだ」


(前略)

──陰謀論は富裕層や権力者のまわりで生じがちです。
パンデミックを早くから予見していたあなたを取りまく陰謀論のなかには、あなたが世界中のワクチン供給を腐敗させるのに加担し、
それを世界征服や自己利益追求のための手段としている、というものもありました。

さらに邪悪な見方では、ワクチンを人口減少の手段として利用している、というものさえあります。
こうした非難に対してどのようにお答えになりますか? (米ピッツバーグ在住、ブランドン・ウドストロムより) 

私はゲイツ財団が他の財団と協力して行ってきた、子供の死を減らすための試みを非常に誇りに思っています。
最大の功績は、なんといっても低所得国の子供たちにワクチンを届けてきたことです。

たとえば、ロタウイルス感染症の下痢止めワクチンがあります。
たった1年間で40万人以上の子供がこのウイルスで亡くなっていた時期に、
このワクチンはロタウイルスで死亡するリスクのない裕福な子供たちに投与され、貧しい子供たちのもとには回ってきませんでした。

そこで価格の安いワクチンを生産するため、多くのワクチン会社に資金を援助し、
またワクチンと予防接種のための世界同盟である「Gaviアライアンス」の設立も支援しました。
それにより、ロタウイルスによる死亡者数は80%減少しています。 現在、これを0にするため、ワクチン接種率をさらに上げようとしています。
肺炎、C型肝炎、HIVにも同じことが言えます。

つまり、ワクチンとは奇跡なのです。そして、逆のことを言う人がいることにとても驚きます。
私はワクチンに何百億ドルも費やしましたが、びた一文それで儲けていません。なぜそんなことを考える人がいるのかさっぱりわかりません。
私はソフトウェアで稼いでいるのです。財団を支援するウォーレン・バフェットのお金も、ワクチンで儲けたものではありません。

つづき
https://news.yahoo.co.jp/articles/3911ce30b71618935f2270f08092f641b6160476