◇日蓮大聖人の仏法より、「大乗非仏説論」を破す
 日蓮大聖人の仏法より「大乗非仏説論」を見るとき、次の二点から論ずることができます。
 第一点は、日蓮大聖人が末法に出現し、成仏の根源の法を建立されることは、二千三百余年を隔てた「法華経」に、すでに予証されており、実際に、その通りに大聖人が三大秘法の南無妙法蓮華経を建立されているという現実です。これは「法華経」が仏の悟りによって説き出だされた真正の経典であり、現実世界に生き、人々を実際に救済する経典であることを意味しています。
 第二点は、日蓮正宗における御本仏は日蓮大聖人であり、大聖人の御教示は御書として留め置かれ、御法門の極理である本門戒壇の大御本尊と血脈相承は、今日まで着実に継承されているということです。
 したがって、大乗経典が釈尊の説かれる説か否かという議論は他宗と異なり、日蓮正宗にとっては、直接関係のある問題ではないといえます。(そもそも日蓮大聖人の仏法においては、文上顕本を究極とする釈尊仏法の、さらに奥深く、文底に秘沈された久遠元初の南無妙法蓮華経を根源と拝するのであり、その久遠の本法から立ち返って、はじめて釈尊仏法全体の流れ、真意を知ることができるからです)

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